「GPIFポートフォリオの気候変動リスク分析TCFD開示にむけたTrucostによる定量分析結果(概要)」を掲載しました。
2019年8月19日
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、Trucost(※1)に気候関連情報の開示支援業務を委託し、「2018年度 ESG活動報告」において、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)(※2)の提言に沿った初の気候関連情報の開示を行いました。
TrucostによるGPIFのポートフォリオに関する気候関連情報の分析では、多種多様な手法が用いられており、「2018年度 ESG活動報告」における情報開示にあたっては、それらの分析のなかでもGPIFが直面する実務的な課題について取り上げています。
もっとも、こうした情報開示の取組みは緒に就いたばかりであり、GPIFは気候関連情報をはじめとしたESG情報の開示を促進していくことで、市場全体の持続可能性向上に努めて参ります。
<「GPIF ポートフォリオの気候変動リスク分析 TCFD 開示にむけたTrucost による定量分析結果(概要)」の主なコンテンツ >
【過去のパフォーマンス】
- カーボン・フットプリント指標
- カーボン・ディスクロージャー指標
- 化石燃料及び座礁資産エクスポージャー指標
【フォーワードルッキング・シナリオ分析】
- 2℃目標への整合:エネルギー移行
- 2℃目標への整合:温室効果ガス移行経路評価
- カーボン・アーニング・アット・リスク
(注)当報告書は、 Trucost ( S&P Global )が GPIF から受託した「気候変動がポートフォリオに与える影響に関する分析及び情報開示支援業務」の一環で行った定量的な分析結果の概要を取りまとめたものです。当報告書に掲載されている定量分析の結果は、必ずしも GPIF の見解を反映しているものではありません。また、 GPIF 並びに Trucost ( S&P Global )は、当報告書に掲載されているデータの正確性や完全性を保証するものではありません。当報告書に関わる権利は、元データを除き GPIF に帰属します。
(※1)Trucostは、2000年英国で設立。カーボンデータなどの環境評価分野でのパイオニア的存在です。同社は、15,000社以上の環境パフォーマンスを綿密かつ包括的に評価しており、そのカバレッジを拡大しています。2016年10月よりS&Pグローバルの一部門となり、ESG関連ビジネスを含め、引き続き環境評価データの提供サービスをグローバルに展開しています。
(※2)TCFDは、Task Force on Climate-related Financial Disclosureの略であり、G20財務大臣・中央銀行総裁会合からの要請を受け、金融安定化理事会(FSB)によって設立されました。TCFDは、2017年6月、気候関連のリスクと機会がもたらす財務的影響について任意の情報開示を促す提言を公表しました。2019年6月時点で、年金基金を含む金融機関に加え、企業、政府など世界中の792の機関がTCFDの提言に賛同しており、GPIFは2018年12月に賛同を表明しています。
以上