ESG株式パッシブ運用の
一部指数の見直しについて
2024年3月4日
GPIFでは、投資先及び市場全体の持続的成長が運用資産の長期的な投資収益の拡大に必要との考えの下、ESGを考慮した投資を行っています。2017年に初めてESG指数に基づくパッシブ運用を開始して以来、採用済みのESG指数についても年々改善に向けた取組みを重ねています。2017年から採用している「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」についても、MSCI社とディスカッションを重ね、同社から組み入れ基準を見直す提案がありました。検証の結果、改善策を反映した「MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数」にベンチマークを変更することを決定し、運用を開始しましたのでご報告致します。
種別 | 指数名 |
---|---|
総合型 | MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ |
<旧指数からの変化>
- GPIFの政策ベンチマークであるTOPIXに含まれていないREITを除外
- 同業種内でESG評価が高い順に並べて時価総額50%を満たす銘柄まで組み入れていた銘柄選定基準を、業種内でESG評価が高い上位50%の銘柄に変更
- 上記2点から政策ベンチマークであるTOPIXに対するリスク(トラッキング・エラー)の低減が期待される
<宮園理事長のコメント>
GPIFでは、投資先及び市場全体の持続的成長が運用資産の長期的な投資収益の拡大に必要との考えの下、ESG指数のパッシブ運用を行っています。
GPIFとしては、ESG投資は長期投資が前提であり、ESG以外の要因によって投資パフォーマンスが大きく左右されることは望ましくないと考えており、今回の見直しもその考えに基づいたものです。加えて、当該指数への組み入れ基準が、同業種内でESG評価が上位50%の銘柄となったことにより、投資先企業の皆様にとりましても、従来よりもシンプルでご理解いただきやすい基準になったのではないかと考えております。
これからも次世代の被保険者の皆様に必要な積立金を確保する観点から、GPIFではESGを考慮した投資を推進してまいります。
以上