本文へスキップします。

ここから本文です

用語集

用語集トップ

アクティブ運用

運用手法の1つ。ベンチマークとなる各市場のインデックス(例;TOPIX)よりも高い収益(超過収益)を出すことを目指します。
市場の非効率な面に着目し、さまざまな要因分析に基づいて投資する銘柄を絞り込むことにより、市場平均とは異なるポートフォリオを構築します。

アクティブ運用については、厚生労働大臣が定めたGPIFの中期目標において、「運用に当たっては、原則としてパッシブ運用とアクティブ運用を併用すること。その上で、アクティブ運用に取り組むことにより超過収益の獲得を目指すものとすること。ただし、アクティブ運用については、過去の運用実績も勘案し、超過収益が獲得できるとの期待を裏付ける十分な根拠を得ることを前提に行うこと。」とされています。

【関連用語】

ESG投資

ESGは、環境(Environmental)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。投資家が企業の株式などに投資するとき、これまでは投資先の価値を測る材料として、主にキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が使われてきました。それに加え、非財務情報であるESGの要素を考慮する投資が「ESG投資」です。

委託運用

信託銀行や投資顧問会社など外部の運用機関に委託して、年金資産を運用することです。

GPIFは年金積立金の運用に当たって、一部の資産を除き、外部の運用機関に運用を委託しています。

【関連用語】

インカムゲイン

一般的に、資産を保有することによって時間の経過とともに安定して得られる収入のことです。債券の利子や株式の配当のほか、預金等の受取利息、投資信託の分配金などが含まれます。

【関連用語】

インデックス(指数)

投資対象資産の特定のグループの収益率を数値化した指標のことです。国内外の金融機関等が様々なインデックスを開発・公表しています。

例:日経平均株価(東京証券取引所プライム市場に上場する主要225社の株価をもとに算出)
  ダウ工業株30種平均(NYダウ)(米国の取引所に上場する主要30銘柄の株価をもとに算出)

【関連用語】

インフォメーション・レシオ

運用ポートフォリオのベンチマークに対する超過収益率を、超過収益率の標準偏差(トラッキングエラー)で割った比率です。インフォメーション・レシオは、運用ポートフォリオがベンチマークを安定的に上回るほど、高い数値になるので、アクティブ運用能力の高さを示す数値と考えられています。

【関連用語】

インフラストラクチャー(インフラ)投資

道路・鉄道・空港・電力発送電などのインフラストラクチャー(インフラ)を投資対象とするファンド等への投資をいいます。
インフラの中でも、社会・経済活動に不可欠で、当局による規制環境等が確立されており、長期契約に基づく安定した利用料収入等(インカムゲイン)が期待されるものを「コア型」といいます。
GPIFはコア型インフラ事業を主な組み入れ対象とするファンドを中心に投資を行っています。

【関連用語】

インベストメントチェーン

直訳すると「投資の連鎖」。一般的には、投資家から企業への資金の流れが、長期的な企業価値向上につながり、さらにその利益が最終的に家計まで還元されるという一連の好循環のことを指します。

GPIFが関わるインベストメントチェーンは、まず、公的年金の被保険者が年金保険料を支払い、GPIFがその一部を年金積立金としてお預りします。GPIFは年金積立金の運用を外部の運用機関に委託し、運用機関が企業の株式などに投資します。GPIFは、その投資によって得た利益を、将来世代の年金給付財源の一部としてお返しします。

GPIFは、運用受託機関と投資先企業との「建設的な対話」(エンゲージメント)を促進しています。エンゲージメントによって長期的な企業価値が向上し、経済全体の成長につながれば、GPIFは投資リターンの改善という恩恵を受けられます。GPIFは、インベストメントチェーンにおいてこのような好循環の構築を目指すことで、スチュワードシップ責任を果たします。

【関連用語】

運用ガイドライン

資産運用の委託者から運用受託機関に対して、運用対象資産の範囲や運用目標、運用上の留意事項等を示すために提示する文書のことです。

運用受託機関

GPIFの委託を受けて年金資産を運用する信託銀行や投資顧問会社のことです。

【関連用語】

運用の多様化・高度化

GPIFの第4期中期目標(2020~2024年度)において、新たに目標とされた項目です。以下のような内容が含まれています。

多様化  

オルタナティブ運用、ESG投資など

高度化

  • 定量的な実績を勘案した定性評価に基づくアクティブ運用の活用、アクティブ運用におけるスタイル分散
  • ベンチマークとなりうる様々なインデックスに関する情報収集・分析
  • 株価指数先物等を活用した精緻なリバランス など

GPIFは約200兆円という巨額の資産を運用しており、今後も資産の額は漸増する見込みです。また、運用環境は絶えず変化しており、データサイエンスや金融工学等の進展により資産運用・リスク管理の手法も進化を続けています。
このような中、GPIFが長期的かつ安定的に運用を続けていくには、更なる運用の多様化・高度化が必要と考えており、情報処理プラットフォームの構築等にも取り組んでいく事としています。

【関連用語】

運用リスク

資産運用により生じるリスクで、GPIFでは市場リスク、流動性リスク、信用リスク、カントリーリスクとして分類しています。

【関連用語】

エンゲージメント

機関投資家が投資先企業と建設的な「目的を持った対話」を行うことをエンゲージメントといいます。投資先企業の持続的成長に向けてスチュワードシップ責任を適切に果たすための機関投資家の活動のひとつです。

金融庁が策定した「責任ある機関投資家」の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)では、原則4において「機関投資家は、投資先企業との建設的な「目的を持った対話」を通じて、投資先企業と認識の共有を図るとともに、問題の改善に努めるべきである。」としています。

GPIFは株式を直接保有せず、外部の運用受託機関を通じて投資しています。このため、「スチュワードシップ活動原則」「議決権行使原則」を定め、運用受託機関に対して、長期的な投資収益の向上につながるエンゲージメントを投資先企業と行うよう求めています。

【関連用語】

オルタナティブ投資(代替投資)

伝統的な投資対象である上場株式、債券等とは異なるリスク・リターン特性を持った投資手法の総称です。オルタナティブ投資をポートフォリオに組み入れることにより、分散投資による効率性の向上が期待されます。GPIFが運用するオルタナティブ資産(インフラストラクチャー、プライベート・エクイティ、不動産その他経営委員会の議を経て決定するもの)はリスク・リターン特性に応じて国内債券、国内株式、外国債券及び外国株式に区分して管理しています。GPIFのオルタナティブ資産への投資は、資産全体の5%を上限としています。

【関連用語】

用語集トップ

For All Generations