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GPIF JOB INTRODUCTION GPIFのお仕事紹介

GPIFの組織と主な業務GPIF organization and main activities

年金積立金の管理・運用のしくみと組織

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は厚生労働大臣から寄託を受け、国民の皆様からお預かりしている年金積立金の管理・運用を行っています。運用によって得た収益を国庫に納付することによって、厚生年金保険事業および国民年金事業の運営の安定に貢献することを目的としています。

GPIFは長期的な観点から基本となる資産割合(基本ポートフォリオ)を策定し、この基本ポートフォリオに基づいた運用を行っています。
ただ、GPIFは制度上、株式投資を直接行うことができません。国内債券の一部を除き、個別銘柄を選択するなどの投資判断はすべて外部の運用会社に委託しており、約150のファンドを管理しています(2022年度末時点)。
GPIFによる年金積立金の運用は外部委託が中心ですが、ポートフォリオ全体を適切に管理して、運用目標を達成するために様々な業務を行っています。
資産配分の調整(リバランス)に関する投資判断のほか、新しいファンドやファンド評価の基準となる指数(ベンチマーク)の選定などを通じて、ポートフォリオを最適化しています。
このほかポートフォリオの運用リスクを管理する業務、長期的な投資収益拡大のために環境・社会・ガバナンス(ESG)を考慮した投資を推進する業務なども行っています。

主な業務

GPIFのように、約200兆円という規模の運用資産を一つのポートフォリオのもと運用する投資家は世界でも珍しい存在です。私たちは、年金財政の安定に貢献するという使命を達成するため、職員数が約160人という顔の見える関係を生かしながら、運用の高度化に日々取り組んでいます。

  • 投資運用部 ポートフォリオマネジメントグループ

    基本ポートフォリオに基づき、リバランス(資産配分の調整)の戦略を策定します。具体的には、どの資産のどのファンドに、どのようなタイミングで資産配分するかを決めています。また、国内債券や株価指数先物などの自家運用を行い、市場の変動に機動的に対応しています。

    投資運用部 委託運用グループ

    GPIFの資産運用の大部分は外部の運用機関に委託しており、その運用機関の管理を担当しています。運用機関を採用する際の審査や採用後の継続的評価を行うため、各運用機関の投資手法や運用成果をモニターしています。また、リバランス実行の際に運用機関との調整も行っています。

    投資運用部 投資調査グループ

    リバランス戦略の策定などに活用できるよう、投資環境の分析や調査を担当しています。市場や投資を定量的に分析するクオンツ・アナリストや、経済動向や政策を分析するエコノミストが在籍しています。

    投資運用部 運用総括課

    投資運用部の各グループが収益拡大に向けて業務を高度化させるにあたり、投資一任契約や運用ガイドラインの見直し、必要な外部サービスの調達のサポート等、運用プロセスの整備を直接支援する業務を行っています。また、運用機関の採用時には事務・リスク管理体制の審査も行っています。
  • ESG・スチュワードシップ推進部

    長期的な投資収益を確保する観点から、環境・社会・ガバナンス(ESG)を考慮した投資や、投資先の持続的成長を促すスチュワードシップ活動を推進しています。具体的には、ESG指数の選定やESG活動報告の作成を行っています。また、運用機関と投資先企業のエンゲージメント(目的を持った対話)の促進や、PRI(責任投資原則)などESG関連の国際的なイニシアティブへの参加も担当しています。
  • オルタナティブ投資部

    オルタナティブ資産とは、上場株式・債券という伝統的資産に対する「代替的(オルタナティブ)」な投資対象の総称です。GPIFではインフラストラクチャー、プライベート・エクイティ、不動産の3分野それぞれに専門のグループがあり、投資戦略や手法等の企画、運用機関の選定、投資実行後のモニタリングを行っています。またパフォーマンス測定、リスク管理、法務・税務対応を行う専門のチームもあり、資産横断的な管理を行っています。
  • 運用管理部

    運用管理部では、GPIFの運用に関するキャッシュフローの管理、取引データの収集、各種契約の締結などを行うほか、部門横断的なプロジェクトの支援を行っています。
    GPIFの運用部門のなかでは縁の下の力持ち的な存在で、新しい情報システム等も積極的に取り入れながら、運用の高度化に貢献しています。
  • 運用リスク管理部

    年金積立金を長期的な観点から安全かつ効率的に運用するためには、様々なリスクをモニタリングし、適切な措置につなげることが重要です。運用リスク管理部の仕事は主に二つ。一つは市場リスクやカントリーリスクなどを適切に管理・モニタリングすることです。もう一つは投資収益の測定や要因分析を行うことです。いずれも、最低限のリスクで、求められているリターンを達成するために必要不可欠な仕事です。
  • 調査数理部

    調査数理部では、主に運用に関する調査研究の企画・調整と、基本ポートフォリオの策定・検証に関する業務を行っています。年金数理、統計学、金融工学、経済学等の知見を活用して、これらの業務を行っています。
  • 法務室

    法務室では専門性を有する職員が、国内外のファンド投資、資産管理機関・運用受託機関等との諸契約、運用の多様化・高度化のための取り組み、危機管理対応など、GPIFの業務全般について法務リスクを適切に管理し、法務機能を発揮しています。